退院直後の状態を維持するために(OPLL-8-)

後縦靭帯骨化症
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 6月末に回復期病院を退院し、7月から勤務を再開してから少し経った頃、やはり当初の想定より動けていないことが分かってきました。後悔が無いよう病院では懸命にリハビリを行ってきました。よって退院後も機能はさほど落ちることなく、日常生活や勤務に支障が出ることはないだろうと高を括っていたのです。

 甘かった・・如何に病院という場所が快適であったかを自分の身体で証明することになってしまいました。そう思い悩んでいたところに救いの神が現れました。
 地元の(社会福祉法人)介護支援事業所の紹介により、市内で民間ディサービスを展開している事業所があり、そこでリハビリを受けさせてもらえることになりました。


 事前に施設見学をさせて貰ったのですが、正直言って「狭く、リハビリ専用器具が少ない」というイメージでした。勿論、リハビリの目的が違うので回復期専門病院と比較するべきではないのですが、これでどれだけのリハビリが出来るのだろうか、という不安が頭をよぎりました。

 しかし、ネガティブな事を思ってばかりでは物事が進まないと思い、自身の勤務日以外である土曜日にお願いすることになったのですが、初日で私の心配は杞憂に終わりました。
 当たり前のことなのかもしれませんが、リハビリの施術内容は大病院のそれと比較しても遜色はありません。むしろリハビリ専用器具が少ない分工夫が必要となっており、スタッフは見事にそれらの問題点を解決していました。
 そうなのです、ここは生活を維持するためのリハビリ施設であって、社会復帰のためのリハビリ施設ではないのですから、日常生活の道具から大きくかけ離れてはいけないのです。と、改めて納得した次第です。


 2018年8月中旬(土)、今日から次の段階のリハビリに進みます。
 リハビリの初日は「体力・機能測定」から始まるのですが、先ずはメディカルチェックを行い、続いてマッサージによって身体全体を解すと同時に、それぞれのスタッフによる身体機能の現状把握が行われます。


 身体が十分にほぐれたところでいよいよ測定開始。最初は歩行状態の確認です。
 椅子に腰かけた状態から立ち上がり、直線数mを歩いて折り返し、戻って椅子に腰かけるまでの時間と身体(体幹)の状態を目視確認されます。
 その後、バンザイをして肩の可動域(前後・左右角度)の測定や腕の状態(肘の真直性など)を確認した後、平行棒の間に立って片足立ちを交互に行う。目標は10秒以上だそうですが、情けないことにそれぞれ3秒程しか立っていられませんでした。
 続いて器械を使った筋力測定に移る。レッグプレスマシン[1] 、レッグエクステンションマシン[2] 、ローイング[3] 、アブダクション[4] をそれぞれ出来る限りの力を入れて測定する。この時の測定結果が今後のリハビリ時でのマシン負荷値(個人差はあるが最大値の5~8割)となります。


 運動機能の測定・確認の次は、手指の機能状態や簡単なパズルなどによる認知機能の確認を行うのですが、先にロムーバー[5] による手指及び手関節を柔軟にしておきます。
 手指の関節や筋肉が柔らかくなってきたら、先ずはペグボードや箸による小豆の移動に係る時間を計測します。特に、箸による小豆の移動は健常者の方も時々やってみるとよいでしょう。指先と集中力の訓練にもってこいです。
 また、新聞の一部(主に社説)を一定時間内で何文字筆写できるかという訓練もあります。これは筆記スピードだけではなく、読む側の立場も考えて出来るだけ丁寧に書き写すことが大切。また、一定時間内に集中して「書く」という作業は、手指関節を持続して使う訓練に非常に役立ちます。
 最後は、パズルや間違い探し絵による認知機能の確認が行われ、初日のリハビリは終了です。


  1. レッグプレスマシン:立ち上がり、座る、しゃがむ、歩く等の動作に必要な筋力を強化するための運動補助器具 ↩︎
  2. レッグエクステンションマシン:膝関節可動域の維持や拡大に必要な大腿四頭筋を強化するための運動補助器具 ↩︎
  3. ローイング:広背筋、菱形筋などの背筋群を中心に強化するための運動補助器具 ↩︎
  4. アブダクション:中殿筋など股関節外転筋群を強化するための運動補助器具 ↩︎
  5. ロムーバー:空圧式関節可動域改善装置:左右の手にグローブをはめ、グローブ内の空気袋を加圧・除圧することにより、手指や手関節の外転-伸展-背屈運動を繰り返し行う管理医療機器 ↩︎