生活維持のためのリハビリ専門デイサービス
私は、回復期病院を元気に退院すれば、ほぼ普通の生活に戻れる――そう思っていました。でも、体は思ったほどついてきませんでした。これではいけないと思った私は、民間のリハビリ・デイサービスに通うことにしたのです。
いよいよ今日からリハビリ専門デイサービスでのリハビリが本格的に始まります。平日は勤務があるため、私の休日であり、かつ施設が開所している土曜日の半日どちらかにお願いしました。
リハビリの開始時間は9時又は13時30分からなので、自宅へはおよそ30分前までには迎えに来てもらうのですが、近隣地域やルート上に利用者が居れば相乗りして施設まで送ってもらいます。このように地域密着型の施設では、利用者は送迎してもらって通うことになります。
リハビリ専門デイサービスでの一日の流れ
- デイサービス9:00~12:00
- 09:00 体温・血圧測定と体調確認。夏季は冷茶、冬は温茶が供される嬉しい配慮も。
- 09:10~リハビリ前半(機能訓練)マッサージやホットパック、関節の可動域チェック。パワーリハビリや有酸素運動などの運動療法を行います。
- 10:10~休憩・レクリエーション(お茶を飲みながら脳トレや体操。)
・口腔嚥下体操、早口ことば
・棒体操、タオル体操
・色読みゲームなどの脳トレ など - 10:30~リハビリ後半(作業療法)日常動作訓練やパズルによる認知機能訓練。個別の課題に応じた作業活動を行います。
- 11:30 ~帰宅準備・送迎(車で自宅まで送っていただき、午前中のプログラムが終了です。)
※リハビリ内容は、マシンの空き具合等で、前半と後半が入れ替わる場合があります。そして、この流れを見れば一見ゆとりがありそうですが、実際は一つ一つが全力です。
リハビリ後の現実
2時間半のプログラムを終えて帰宅すると、まさに「バタンキュー」(いつの言葉?)。半日のリハビリですが、残りの半日は体力の回復に充てることになるため、実質的に丸一日をリハビリに捧げている感覚です。
「社会復帰したはずなのに、まだこんなに疲れるのか」そう思うと、少し悔しさもありました。
☕「頑張って」という言葉について思うこと
余談ですが、周囲からいただく「頑張ってください」という励まし。大変ありがたいのですが、時にその言葉がしっくりこないことがあります。
何故なら、頑張るかどうかは自分次第であり、言われたから頑張ることが、時に「無理をすること」に繋がってしまう怖さがあるからかもしれません。
ここのリハビリ施設のスタッフさんは「頑張って」だけでなく、**「帰ったらゆっくり休んでくださいね」**と声をかけてくれます。この労わりの一言が、今の私には一番心地よく響きます。維持期に必要なのは、「追い込む言葉」より「整える言葉」なのかもしれません。
維持期(退院後)の11の目標:現状チェック
11の目標:維持期(退院後)の現状チェック
環境の変化に合わせ、目標の定義を「機能回復」から「生活維持・向上」へとシフトしましたので、病院での評価(◎)を一度リセットし、今の実生活に基づいた厳しい目で再評価しています。前回△だった項目が、少しずつ○へと変わり始めました。
| 番号 | 元の目標 | 維持期でのチェックポイント(実生活の視点) | 状態確認 |
|---|---|---|---|
| 1 | 寝返り・起き上がり | 起床時に身体の強ばりを感じず、スムーズに動けるか? | ○ |
| 2 | スマホ操作 | 外出先や緊急時に、焦らず正確にフリックやボタン操作ができるか? | ○ |
| 3 | 自力排泄 | 外出先のトイレや、夜間の寝ぼけた状態でも安全に動作を行えるか? | ○ |
| 4 | ペンでの筆記 | 役所や銀行の書類など、枠内に丁寧に文字を書く持続力があるか? | ○ |
| 5 | 箸の使用 | 疲れが出やすい夕食時でも、こぼさずに食事を楽しめているか? | ○ |
| 6 | 着替え | 季節の変わり目の厚着や、ボタンの多い服でも一人で完結できるか? | ○ |
| 7 | 移動 | 段差や傾斜のある自宅周辺を、杖なしで歩けるか? | ○ |
| 8 | 自立歩行・バランス | 【重要】 左右のバランスを崩さず、ふらつきなく歩けているか? | △ |
| 9 | 薬の管理 | PTPシート(アルミ包装)から薬を落とさず取り出し、管理できているか? | ○ |
| 10 | PC操作 | 業務に必要なタイピング速度と正確性を、疲労時でも維持できているか? | ○ |
| 11 | 自動車の運転 | 長距離や夜間でも、集中力を切らさずブレーキ操作に不安はないか? | ○ |
| メモ | ・体幹を鍛える:ジェルマット上で長時間立つ訓練を行った・・長期的な取組が必要。 ・手指を鍛える:ペグボード、箸による小豆移動、ボタン留めなどの訓練を行った・・多少良くなったが長期的な取組が必要。 ・次回の重点:体幹を鍛えて歩行バランスを安定させるため、他の訓練も並行して取り入れてみる。 |
- 目標4:ペンを持って字を書く(社説の筆写訓練は、丁寧な実用性を追求するがあまり筆記速度が遅くなっているため、次回からスピードも多少重視する。)
- 目標8:自立歩行・バランス(体幹を鍛えるため、ジェルマット上で長時間立つ訓練を開始。)
- 目標5・10:箸の使用、PC操作・仕事の継続(ロムーバーにより手指麻痺を改善した後、ペグボード、箸による小豆移動、ボタン留めなどにより手指の体力がついてきた。)
