維持期(生活期)では毎週土曜日はリハビリ漬けとなる生活でした。そんな中で、継続してリハビリを行えば僅かずつですが身体に多少の変化があり、回復期リハビリと同様、昨日できなかったことが今日できる様になると嬉しいものです。
いよいよ始まる維持期リハビリ(維持だけじゃない・・少しずつ改善)
基本的なリハビリ
週末の土曜日、今日もリハビリが始まります。最初はマット付きプラットホームで、リハビリ前の筋肉や関節をほぐしてもらいます。この時、一番弱い右肩にホットパックを当て、脚にはメドマーを装着し、より大きく関節の可動域拡大を目指します。
その後は器械を使ったパワーリハビリを行うのですが、中でもヒップアブダクションは私の一番苦手とするところで、股関節に柔軟さが無い私はなかなか大きく開きません。聞くところによると男性の方が女性に比べて股関節が固いらしい。構造上、骨盤に余裕が無いのだそうです(そのかわり骨盤が歪む事も少ないとか)。障害により脚全体に踏ん張りが効かなくなったこともあって、左右の動き(柔軟性)が鈍くなっているのですが、不思議と前後・上下に力を加える動きには大きな問題はないのです。
レッグプレス、レッグエクステンション、ローイングとパワーリハビリは続きます。次はリカンベントバイクによる有酸素運動です。このマシンは施設の中でも人気者なので順番待ちの多い器具の一つ。もう一つ順番待ちの多いマシンがトレッドミル。皆さん歩くことに焦がれているのか、中々順番が回ってきません。
次は日常生活動作訓練で、初期では特に苦手なボタンの留め外しや、箸による手指訓練を行いました。退院後も指は上手く動かなかったので、ワイシャツを着るときはボタン掛け補助具は必須でした。しかし、いつまでも道具に頼ってばかりもいられませんので、集中的にボタン掛けの訓練をさせて貰いました。もう一つの手指訓練は、回復期リハビリから継続しているペグボードや箸による小豆つまみ。始めの頃は到達数は決めずにとにかく正確にひろい落としがないようにし、段々と慣れてきたら速さを追及するようにしました。
実は、手指訓練の前にはロムーバーにより手指全体を柔軟にしてから取り掛かることが多いのですが、時々順番の関係で出来ずに訓練をしなければならなくなることがありました。しかし、そんな時は上手くいったことがありません。単純な器械ですが医療用機器は上手く作られているものだ、と改めて感心するのです。
リハビリは途中、お茶タイムという、レクリエーションや口腔嚥下体操(これらの運動については別記事を参照してください)などで休憩を挟みながら進んでいきます。休憩後は歩行訓練や、人によっては器械を使った腰椎・頸椎牽引をされる方もいらっしゃいます。そして、施設に到着後およそ2時間半の時を経て帰宅準備にかかります。お疲れ様でした。
状態を見て後で加わったリハビリ
サンディングボード
肩の可動域を拡げたい私は、新たにサンディングボードというリハビリを加えて貰いました。これは、肩関節を中心とした上肢機能改善のためのリハビリ用道具で、傾斜面の上で手で握った板を上下に滑らせる運動となります。原則として片手で行うのですが片麻痺が強い場合は、麻痺が弱い(無い)もう片方の手を添えて両手で行うことも。また、症状によって傾斜角度を調整できるので、障害の程度に応じた運動を行うことができます。単純な構造ですが優れものです。
私は、このサンディングボードのおかげで、特に肩関節周りにおいて劇的な改善がみられました。しかし、実は同じリハビリを回復期病院でも行おうとしていたのですが、その頃は肩を上げると痛みを伴っていましたので、それどころでは無く継続を断念した経緯があります。何事にもタイミングがあるものなのですね。
レッドコード
レッドコードは、天井から吊るされた文字通り2本の「赤い紐」につながりながら、自分の身体だけでは物理的に固定できない様々な体勢を維持する訓練なのですが、これが結構むずかしい。
一点が固定されただけの紐というものは、その反対側は力のかけ方次第では様々な方向に動こうとするので、その様な中での体勢維持は、体幹や手足の力が足りないと出来るものではありません。かく言う私も、当初はあっちにフラフラこっちにフラフラと、ここのスタッフの方々もさぞかしヒヤヒヤものだったでしょう。自慢ではありませんが、1年が経つ頃には大きなフラつきもなくなり、スタッフからは「安定されていますね」とお褒めの言葉もいただいています。
ジェル状のクッションの上に片足又は両足で立つ
片足立ちの苦手な私を慮ってスタッフの方が用意していただいたリハビリは、ジェル状のクッションの上にできるだけ長時間片足で立っている、というものです。勿論慣れるまでは両足で立つ訳ですが、それでもフラフラしてしまいます。
試しに、スタッフの方が支えなしで片足で立ってみるのですが、元気な方でも十秒は持ちません。ですから、私なんかが手摺から手を放そうものなら、バランスを崩すのに1秒とかかりません。これは最後まで慣れることはありませんでした。
その他のリハビリ
その他では、階段昇降、低い台(20cm以下)に腰掛けてからの立ち上がりなど、工夫すれば自宅でも出来るようなリハビリも多くありました。ただし、自宅でリハビリをする場合は周囲への安全や、自分の身を守ることができる環境を用意してから実施してください・・何かが起こってからでは遅いですから・・。
まとめ
OPLLを発症(顕在化)してしまうと、それが重症化すればするほど強度が掛かる動きが出来なくなります。だからと言ってジッとしていれば身体はドンドン膠着して動き難くなってしまいます。身体は、動くことをサボるとドンドン動き難くなりますのでリハビリの継続はとても大切です。
だからといって無理をする必要はありません。日常的には、洗濯や掃除などの家事、安全を確保した散歩(交通量の多い所は避けましょう) 、自宅の玄関などを利用した踏み台昇降(安全確保のため手摺が必要です)、テレビ体操やロコモ体操で身体の柔軟性をつけるなど、自らの努力次第で出来ることは沢山あります。
要は「継続は力なり」を信じ、続ける事ではないでしょうか。もちろん途中何回か抜けても良いと思っています。抜けたからといって、その分の挽回もしなくて良いです。アスリートではありませんので気楽に構えましょう。常に身体を動かすことを意識する、これが大事だと思っています。
