よくある不安などQ&A

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Q
手術は怖い?
A

【怖くない手術はありません。が、その後の事を考えると・・。】
 手術をするにあたって一番怖く感じることは、「成功するだろうか?」とか「後遺症は残るのだろうか?」とかの不安です。
 手術全般がそうなのでしょうが、そもそも成功率100%の手術ってあるのでしょうか。だからと言って怖がってばかりいれば、私のようにその病気はいつ迄経っても治らないばかりか酷くなるだけです。
 心筋梗塞(MI)の場合は急性でしたので、選択の余地などありませんでした。只々早く手術をして欲しい一心でした。手術は局所麻酔によるカテーテル術式でしたので、スタッフのリアルな会話が常に聞こえていて、医師の「ウーン」という声などを聞くと(ええー💦何かあったの~)とドキドキしていたことが思い出されます。しかし、沢山のスタッフに「気分はどうですか?」とか「何かあったら遠慮なく仰ってください」などと常にお声がけしていただいていたので、不思議と術中は「怖い」という感情はありませんでした。
 一方、後縦靭帯骨化症(OPLL)の場合は、頸椎というリスクを伴う部分でしたので、全身麻酔による手術が行われました。手術前は緊張しましたが、この時も一時も早く手術して欲しい一心でしたので、怖いという感情はありませんでした。手術台に乗せられて麻酔医の「いーち、にーい、さーん・・・」という声を聞いている内に眠ってしまいましたので、目が覚めると手術が終わっていた、という状況でした。

Q
手術代は高かった?
A

【手術代は高かったのですが、様々な医療費助成制度を利用して負担を軽減しました。】
 具体的なことは申し上げられませんが、後縦靭帯骨化症(OPLL)の場合、術式にもよりますが保険適用で数十万円~百万円が一般的です。一方、心筋梗塞(MI)の場合は、カテーテル治療(ステント留置術など)でもバイパス手術でも、その費用は保険適用で1~2百万円程度といわれています。
 しかし、このように高額な医療費がかかる場合でも、日本では様々な保険・医療助成制度が準備されています。主な制度は以下のようなものがありますので参考にしてみてください。

  • 高額療養費制度:年齢や所得に応じて定められた1ヶ月あたりの自己負担上限額を超えた医療費が払い戻される制度です。医療保険(健康保険、国民健康保険など)に加入している方が対象です。
  • 指定難病医療費助成制度:国が指定する特定の難病の治療にかかる医療費の一部又は全額を国や都道府県が助成する制度です。
  • 自立支援医療制度:精神疾患や身体障害のある方が、治療にかかる医療費の自己負担額が原則1割負担となり、さらに所得に応じて1ヶ月の支払い上限額が設定さる制度です。
  • その他、医療費控除、ひとり親家庭等医療費助成制度、小児(子ども)医療費助成制度、生活保護による医療扶助など様々な制度がありますので、お住いの地方自治体などで詳細が確認できます。
Q
医療費助成制度はどうやって利用できる?
A

【制度を利用して助成金を受け取るためには、基本的に申請が必要です。】
 様々な制度への申請は、期限内に書類の記入や提出をしないと、制度の対象であっても助成金を受け取れない可能性があるため、忘れずに申請しましょう。
 また、制度によって、事前に申請しておけば支払いが免除されるものと、いったん支払いをして後から助成金を受け取るものがあります(私の場合は、支払いをして後から助成金を受け取る制度でした)。
 事前に申請する場合は、申請後に受給者証や認定証などを発行してもらい、受診時に見せることで支払いが免除されます。
 事後申請の場合や証明証がない場合など、一時的に高額な支払いが必要となることがあるため注意しましょう。また、申請に領収証が必要な場合があるため、領収証は取っておくようにしましょう。

 なお、様々な制度の内容については、入院・診療等を受けている病院の窓口若しくは地方自治体へお問い合わせください。専門のスタッフ(医療ソーシャルワーカーなど)が患者の立場に立って相談に乗ってくださいます。

Q
仕事は続けられる?
A

【条件にもよりますが、頑張れば仕事を続けることができます。】
 殆どの方が退院後も仕事を続けたい、収入を得て生活を安定させたい、と考えるでしょう。しかし、術後直ぐの身体は、発症前とはまるで別人のように動くことができなくなっています。
 心筋梗塞(MI)の場合、術後は少し歩いただけで息切れを起こし、心臓が悲鳴をあげていました。私の場合、仕事の内容は現場監理もありましたが、主に事務仕事でしたので負担は少なかったのですが、身体に大きな負荷をかける仕事だと暫くはキツイと思います。
 後縦靭帯骨化症(OPLL)の場合、軽傷の場合は術前と殆ど変わらず動くことができますが、重症だった場合は社会復帰までに相当な時間を要します。職種によっては以前と同様に働けなくなる場合が考えられます。
 いずれの場合も、術後のリハビリを真剣に取り組むことで後遺症などの症状は緩和されますので、あきらめず社会復帰を目指しましょう。

Q
再発は?
A

【医師の指示を怠れば再発のリスクは非常に高くなります。】
 心筋梗塞(MI)の場合、一度発症すると血管の動脈硬化が進行しているため再発しやすくなり、最終的には心不全につながると言われています。このため、薬の服用、禁煙、食事、リハビリ及び定期的な検査が再発予防の鍵となります。特に、医師の指示に従った薬は欠かさず服用しなければ、再発リスクは大きくなるでしょう。
 後縦靭帯骨化症(OPLL)の場合、この病気は進行性の病気であり、手術後や症状が一時改善した後でも、骨化が再増殖したり、新たな圧迫が生じたりして症状が再発・再悪化する可能性があると言われています。進行速度には個人差が大きく、数年~数十年でゆっくり進行することもあれば、比較的短期間で悪化することもあるらしく、日常的なリハビリや定期的な検査、生活習慣(糖尿病管理など)の見直しが重要と言われています。
 私の場合、(2025年現在で)心筋梗塞(MI)発症後15年、後縦靭帯骨化症(OPLL)発症後8年が経っていますが、現在のところ再発の兆候はありません。しかし、「再発は必ずあり得る」こととして捉え、病気と付き合っていく意識が重要だと思っています。

Q
生活はどれくらい変わる?
A

【大病を患えば生活環境は激変します】
 心筋梗塞(MI)の場合、薬が手離せない生活となります。食事も暴飲暴食はダメだし喫煙に至っては以ての外です。特に怖いのは、今、大規模災害が発生した場合、薬の流通が滞り手元に薬が無くなる事で、それは即ち「病気の再発」と直結するからです。ですから、もし薬が滞っても再発のリスクを少しでも減らすため、生活習慣の適正化は必須なのだと思っています。
 後縦靭帯骨化症(OPLL)が重症として発症した場合の生活環境は、前述の比ではありません。行動範囲は大きく制限され、転倒しない様な行動と体幹が必要になってきます。健常者では当たり前な行動も、OPLLの患者にとっては非常に難しいものとなるのです。それは、歩き始めた赤ん坊の如くぎこちない姿です。でも、これはまだ良い方で、もっと重症化すると車椅子生活や寝たきり生活となりますので、これでは生活環境が変わるどころではありませんね。
 よって、おのずとリハビリや食事管理が中心の生活リズムにならざるを得ません。

Q
どんなリハビリが必要か?
A

【最初は専門の療法士について正しいリハビリの仕方を学びましょう】
 心筋梗塞(MI)の術後直後は、大きな負荷をかける動作は禁物ですし、やろうとしても直ぐに息が上がって出来ません。先ずはストレッチやウォーキング等の有酸素運動から始め、体力に自信が付いた頃から筋力トレーニングなどの無酸素運動をするのが良いでしょう。
 一方、後縦靭帯骨化症(OPLL)の場合はもっと専門的なリハビリを受けないと、安心できる回復は望めないと言っても過言ではありません。リハビリ内容の詳細は「体験記」記事に書いてありますので、そちらを参考にしてください。
 なお、いずれの場合も担当医とよく相談し、決して自己流では行わないでください。

Q
リハビリは辛かった?
A

【辛かったですが、辛くないリハビリでは元の身体に戻れない、と自分に言い聞かせ続けました】
 私の場合、後縦靭帯骨化症(OPLL)が重症化して発症しましたので、脊髄又は神経根の圧迫障害を起こしており、全く動かない身体からリハビリをスタートしなければなりませんでした。そして、ある程度身体が動くようになって、ようやく各種身体機能の回復リハビリが始まったのです。
 動かない身体を以前の動きに近いようにするということは、極端な言い方をすれば身体の限界に挑むようなものです。入院後2か月余りで体重が10kg以上減った、と言えばそれがどの様なものだったか想像がつくのではないでしょうか。

 しかし、この辛さのおかげで、今では外出時以外は杖を持たずに歩ける、という生活が送れるようになっているのです。
 蛇足ですが、最初は専門家によるリハビリが大切ですが、その後は日常生活そのものがリハビリとなります。日常的な家事や散歩などは最良のリハビリと言って良いでしょう。

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