夏の終わり…この日は朝からとても暑く、私の体調はすこぶる悪い。
胸の圧迫感、浅い呼吸、冷や汗、多少の目まい。おそらく前日から深い睡眠ができていなかったせいだと自分で納得していた。しかし、その症状は職場に着いてからも改善することはなく、むしろ悪化する一方だ。特に胸の圧迫感は、時には鈍痛をわずかに伴い呼吸が乱れるほどになっていた。冷や汗も段々多くなってきている。
その内、集中力が数分と持たなくなり、流石にその日は職場に着いて間も無く早退することにした。が、すごい冷や汗と胸痛のため、帰宅途中で何度も車を止め呼吸を落ち着かせることに時間を費やした。帰宅後はすぐにベッドに入り只々睡眠をむさぼってしまって、気が付くと夕方になっていた。目が覚めても症状はあまり改善していない。
「冷や汗は止まったが胸の圧迫感は収まっていない。明日は医者に行こう…」と決意したが、何故この時「今すぐ医者に行こう」と思わなかったのか。この様な症状に陥っても何故まだ大丈夫だと思ったのか、運よくこうやって生きながらえているが、場合によっては翌日冷たくなっていたかもしれないのだ。
この様に、自身の身体を顧みない姿勢や、無理をしても何とも思わず身体のケアをしない事が、心筋梗塞という病気を発症させる結果となってしまったことに、この時はまだ気づいていない。
OPLLの維持期(生活期)リハビリ -17- [2019/9]