2018(平成30)年8月18日(土曜日)
いよいよ今日から本格的なリハビリが始まる。平日は勤務があるので、私の休日で且つ施設が開所している土曜日(但し祝日は閉所)にお願いした。また、午前の部と午後の部があるのだが、当初は既利用者の空きをみて組み込むことになったので固定はしていない。
リハビリの開始時間は9時又は13時30分からなので、自宅へはおよそ30分前までには迎えに来てもらうのだが、近隣地域や道程上に利用者が居れば相乗りして施設まで送ってもらう。このように地域密着型の施設では、療法士等の施設スタッフの方々が兼任で送迎するなどして一人何役もこなしている。
施設に到着後、先ずは一杯のお茶をいただく。夏季は冷茶、それ以外の季節は温茶が出されていて気が利いている。同時にメディカルチェックを受け、体温・血圧測定と体調確認。異常が無ければそのままリハビリとなるが、この施設に来られる方々は高齢者が多いため、時折不調を訴える利用者に出くわす。その瞬間(どこの病院や施設でもそうなのだろうが)スタッフの動きは素早く、誰ともなくそれぞれの役割を渋滞せずこなしている姿は、見ていて感心する。
リハビリは、パワーリハビリや有酸素運動等の運動療法、日常動作訓練や作業活動等の作業療法、マッサージやホットパック等による関節可動域拡張や筋肉柔軟性を上げるための処置、パズル等による認知機能の維持・活性化と大きく四つに分かれている。その順番は、事前に主任スタッフの方がスケジューリングしており毎回スムーズに流れているが、時々前述のようにイレギュラーな事が発生すると準備していた順番が狂ってしまうが、リハビリ用器械やテーブル等の空き状態に応じて柔軟に運用されているため、利用者側のストレスは全く無い。
リハビリが始まって1時間余りが経つと「お茶タイム」と呼ばれる休憩時間となる。その時間を利用して嚥下体操や簡単なクイズなどが行われる。20分程度の休憩の後リハビリ再開。
来所後2時間30分ほど経つと帰宅準備。自宅に送ってもらう順番と車両と同乗者が告げられ順次帰宅。余談だが、ここでも自分の順番が遅いと駄々をこねる人が居るが、その都度スタッフが「順番はすぐきますよ」となだめていて、スタッフは最後まで気が抜けないので大変だ。
以上が維持期(生活期)リハビリの全体の流れだが、細かい内容は折を見て書かせていただく。しかし、さすがに2時間半(ネットは2時間程)のリハビリは疲れるのだろう、自宅に戻ると暫くは呆けた状態となり何も手に付かない。つまり、リハビリは半日だが、残りの半日を体力回復に充てるため1日を費やすことになる。この事が、仕事を持つ者にとって時間的な負担となるとは、当初はまだ想定出来ていなかった。