後縦靭帯骨化症(OPLL)の維持期リハビリ|リハビリを楽しみながら機能回復【OPLL3-4】

後縦靭帯骨化症
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※当サイトの記事は、筆者が実際に専門家の指導のもとで行ってきた治療・リハビリの体験をもとに記しています。治療方法や経過には個人差があり、すべての方に当てはまるものではありません。実施にあたっては、必ず主治医やリハビリ専門職にご相談ください。

 長さ60~70cm、直径2~3cmの棒の端を両手でつかみ、腕を真っ直ぐ正面に伸ばした状態から左右90度(棒を横から縦)に何度か回転させ、元の正面に伸ばした状態から腕の上げ(頭上)下げ(正面)や、タオルを正面横に伸ばしたまま上半身を左右に捻じったり、頭上に伸ばしたまま左右に倒したり戻したりする体操です。これは肩の可動域を広げたり上半身の柔軟性をあげる体操で、両手を使うことによりどちらか片方の弱い動きを助けてくれます。このとき、腰の位置をずらさずに行うようにします。
 最初は真っ直ぐ上にはあがらず苦労しますが、急がずゆっくりとやるとスムーズにあがる様になります。なお、下半身が不安定な場合は椅子などに腰掛けて行いましょう。

 いずれも動きに自信の無い方は誰かに見守ってもらうか、ソファー等の中央に腰掛けて行うのが良いでしょう。

タオルを持って体操する人
”タオルを持って体操する人”

©いらすとや


 次は、動きに多少の自信がある方の体操ですが、椅子に座った状態(体幹に自信のある方は立った状態)で、両手で持っているタオルを跨ぐ体操です。前から後、後ろから前と何度か繰り返します。
 これらの体操は、入浴、トイレ、更衣など日常生活に必要な動きと関連していますので、健常者で「近頃身体に柔軟性が無くなって日常生活に不安を覚える」などの方は取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、安全には十分注意して、自信のない場合は誰かに見守ってもらうなど、ケガのないよう行ってください。

 そして施設などではこれらの他に、バンド体操、リング体操などにより様々な物を跨いだり、肩を回すことにより背中に手が届くことで更衣などがスムーズに行える様になるなど、遊びの中にもリハビリの要素が詰まっていて日常生活動作に少しでも負担とならないようなレクリエーションとなっています。また、新聞紙を指先だけで出来るだけ細かく真っ直ぐ割いたり、渦巻状に細かく割くなどの作業リハビリもあります。


意外とむずかしい「脳トレ」

 レクリエーションでは「口腔嚥下体操」や「日常動作体操」の他に「脳トレ」もあって、色読みゲームや記憶ゲームなどがあります。
 例えば「色読みゲーム」。

     青  黄  青   黄        

 ・まずは文字ではなく色を出来るだけ速く声に出して言ってください。
 ・休まず続けて、色ではなく文字を出来るだけ速く声に出して言ってください。
 ・休まず続けて、文字ではなく色を出来るだけ速く声に出して言ってください。

 どうです? 途中詰まらずに上手に言えましたか。
 実際には一文字ずつ書かれたボードがランダムに出され、それを見た瞬間に言葉で発しなければなりませんので、なかなかむずかしいんです。

 この様に、休憩時間での工夫を凝らした様々なゲームをするのも施設などに来る楽しみの一つでもあります。


 リハビリ11の目標を振り返ります。維持期リハビリを始めた当初からの熟練度などを表してみました。

番号元の目標維持期でのチェックポイント(実生活の視点)状態確認
1寝返り・起き上がり起床時に身体の強ばりを感じず、スムーズに動けるか?
2スマホ操作外出先や緊急時に、焦らず正確にフリックやボタン操作ができるか?○➤◎
3自力排泄外出先のトイレや、夜間の寝ぼけた状態でも安全に動作を行えるか?○➤◎
4ペンでの筆記役所や銀行の書類など、枠内に丁寧に文字を書く持続力があるか?△➤○
5箸の使用疲れが出やすい夕食時でも、こぼさずに食事を楽しめているか?△➤◎
6着替え季節の変わり目の厚着や、ボタンの多い服でも一人で完結できるか?
7移動段差や傾斜のある自宅周辺を、杖なしで歩けるか?
8自立歩行・バランス【重要】 左右のバランスを崩さず、ふらつきなく歩けているか?△➤○
9薬の管理PTPシート(アルミ包装)から薬を落とさず取り出し、管理できているか?○➤◎
10PC操作・仕事の継続業務に必要なタイピング速度と正確性を、疲労時でも維持できているか?△➤○
11自動車の運転長距離や夜間でも、集中力を切らさずブレーキ操作に不安はないか?
  • 全ての目標において: 「できない」を「できる」に変え、「できる」を「質を高める」へ。それが、私の維持期リハビリでした。
  • 今回の進捗: タオル体操や棒体操により、目標6(着替え)や目標8(自立歩行・バランス)の精度がさらに向上。道具がない環境でも自力でメンテナンスできる「術(すべ)」を習得しました。
  • 自動車の運転:極近距離であれば問題ありませんが、中・長距離では不安があります。一度、自動車学校で運転訓練を受けた方が良いと思っています。安全を確認することも、自己管理の一つだと感じています。

 これで、後縦靭帯骨化症(OPLL)の奮闘記(全14話)はいったん区切りとします。今後は病状の進行度合いに応じて、投稿を追加することもあるでしょう。もしあなたがこのサイトを訪れて、しばらく更新が無かったとしても「私の容態は安定している」と思ってください。それは、私が日常を穏やかに過ごせている証です。

 なお、この奮闘記では書ききれなかった細かい心情や現実的な問題等については、別の投稿で書いていますので、そちらもご覧ください。

ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました🙇