2018(平成30)年12月1日(土曜日)
師走だ。この地方では「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるくらい1年の半分以上は雨(または雪)が降っている。それが証拠に先月の3分の2は、一日の内のどこかで雨の降る日だった。そして早いときは、今月上旬には降雪を観測する場合もある。神経系にダメージを負った障害者にとっては寒冷と多湿は身体にこたえる。
では、どう身体にこたえるのか。この病気が顕在化してから只でさえ四六時中身体の痺れと闘っているのに、寒い日や湿った日が訪れると痺れは益々強くなり、四肢の筋肉も多少の硬直が現れ関節が動き辛くなるので、多少の段差でも躓きやすくなる。よって歩行時は、常に前後と下に神経を配さなければならなくなるので歩くのが億劫になる。
この様な状態だからリハビリをするにも大きな動きは辛いため、いけないと分かってはいるが、どうしても座った状態でのリハビリを好むようになってしまう。
とは言いつつ、そんな身体でも動かさない事には此処に通う意味がないので、今日もシトシト降る冷たい雨を睨みながらリハビリに勤しむのであった。ご苦労様でした。
2018(平成30)年12月8日(土曜日)
今朝の最低気温は0℃だった。昨年の今頃は初雪を観測していたが今日は降っていなかった。いよいよ冬本番。先週も寒冷と多湿が苦手だと書いたが、特にこの病気になってからは冬や梅雨の季節が来ると「早く夏にならないかな」という望みが強くなる。
実は寒冷期が苦手な理由はもう一つあって、それは「厚着」になるということ。入院中からもそうだったが、障害を持っていると着替えという動作は一仕事になるくらい大変で、特に体幹が弱く立位での服の着脱が難しい場合、一々椅子に座って着替えをしなければならなくなる(因みに椅子が無い場合は、壁に身体をあずける等して着替えをすることになる)。
もちろん、この様な動作を少しでも安定して出来る様にするためリハビリをしている訳だが、近頃は寒くなって身体が上手く動かなくなってきたためか、現状維持が背一杯で回復の進捗は鈍くなってきている。とは言いつつ、こうやって少しずつ行動範囲が広がってきたのはリハビリのお陰である。
と、自分に言い聞かせつつ今日もリハビリに勤しむのであった。ご苦労様でした。
2018(平成30)年12月15日(土曜日)
今朝は寒さで目が覚めた。気象庁のデータを見てみると外気温は氷点下だったので、恐る恐る外の景色を見てみると一面真っ白になっていた。初雪は6日前に観測しており本格的は降雪はまだ先の事と思っていただけに、今日の雪は(10cm程度なのでさ程の降雪量ではないが)この病気が顕在化した昨年度の大雪を思い出してしまい、気の重い朝になってしまった。
問題は自宅から送迎車までの(短い距離ではあるが)移動だ。只でさえ寒さにより四肢の動きは鈍いのに、加えて厚着をしているため、傍からではその動きは「出来の悪いロボット」の様に見えるだろう…仕方がない、盛大にすっ転ぶより恰好悪くても安全第一だ。
一歩一歩地面を踏みしめながら送迎車に向かうのだが、こんな時の歩き方は真っ直ぐ歩かないことだ。横若しくは斜めに構えて、もし転んでも真後ろに転んで頸椎にダメージを与えないようにしなければならない、という事を経験で学んだ。
送迎車が来た。しかし、此方から車に向かう前に施設の方が降りてきて私を自宅玄関まで迎えにきてくださった。ありがたいことだ、感謝。
無事施設に到着し、いつもの様に温かいお茶をいただく。施設内も暖かい。しかし、これだけ暖かいということは何時に出勤されているのだろう。ここでも感謝だ。そして、いつもの様にリハビリを行う。今日もご苦労様でした。
2018(平成30)年12月22日(土曜日)
今日の最低気温は6℃で今の時期では暖かいほうだ。雪は先週以降降ってはいないが、雨は毎日のように降っている。傘をさす手間が余計だが足元が滑らないだけ良しとしよう。
今朝の送迎も、施設の方が玄関まで迎えにきてくれ、傘までさして車に乗り込むまで補助してくださった。無事施設に到着し、リハビリ前のバイタルチェックを受けた後、いつもの暖かいお茶をいただく。
今年のリハビリは28日(金)で納めとなるので、私にとっては今日が今年最後のリハビリだ。なので、いつもより力が入ってしまい終わったときはヘトヘトになっていた。一通りリハビリを終え、今年最後の挨拶をお互い交わす。今年もご苦労様でした。