首の痛みの始まりだった|頚椎症性神経根症(CSR)

後縦靭帯骨化症
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※当サイトの記事は、筆者が実際に専門家の指導のもとで行ってきた治療・リハビリの体験をもとに記しています。治療方法や経過には個人差があり、すべての方に当てはまるものではありません。実施にあたっては、必ず主治医やリハビリ専門職にご相談ください。

 私は後々、**後縦靭帯骨化症(OPLL)**を発症するのですが、そのずっと前に経験していたのが**頚椎症性神経根症(CSR)**でした。
 当時は単なる頚椎に表れた一つの症状だと思っていました。しかし今振り返ると、「あれはすでにOPLLの前兆だったのだろうか」と考えることがあります。

 私の頚椎症性神経根症となった主な原因は、デスクワークでの長時間の首への負担による「ストレートネック」の傾向があると言われました
 しばらくは、機械による頚椎牽引療法(けいつい けんいんりょうほう、Cervical Traction)によるリハビリを受けていました。しかし、仕事上デスクワークを控えることは出来ませんでしたので、徐々に悪化したため手術を受けることにしたのです。

生れて初めての全身麻酔手術

 私の場合は「頚椎前方固定術」という術式で、頸椎の変形部分を切削・除去し、その隙間を自分の恥骨から取り出した骨を移植し、その部分をボルト等で固定するというものです。今は椎間板の人工代用物があるそうなので、恥骨を切除することが少なくなっているかもしれません。

私にとって、人生で初めての全身麻酔手術でした。

 医師から付き添い者へは「目が覚めた時にうわ言をいうかもしれませんが気にしないでください。」と言われ、家族は半信半疑だったそうです。しかし目が覚めた時、本当に意味不明なうわ言をいっていたそうで、何だか訝(いぶか)しがっていたそうです。

手術は成功|しかし痺れは残った

 手術は成功し、術後は痛みなどほぼありませんでしたが、それまで神経を強く圧迫していたのでしょう、症状は大きく改善しましたが痺れが無くなることはありませんでした。しかし、困ったことが一つあって、術直後は身体が異常に熱く感じた、ということです。

 詳しい原因ははっきりしませんでしたが暑さだけは我慢できません。医師の許可を得て、家から扇風機を持ってきてもらい、一日中かけていたことが思い出されます。

 後日談になるのですが、実はOPLLでの入院直後も身体の異常な熱さに悩まされたのです。そのときの話は「後縦靭帯骨化症(OPLL)の緊急入院~手術|抗血栓薬の壁の2週間【OPLL1-2】」をご覧ください。

 退院してからは、痺れの後遺症を少しでも緩和させるために導入したのが、マッサージ機と枕です。特に枕は、蕎麦殻入り枕、ビーズ入り枕、低反発枕などを次から次へと試しましたが、夜になると首の置き場に困り、何度も目が覚める日が続きました。
 首の置き場が定まらず何度も目が覚める――あのつらさは経験した人にしか分からないと思います。私の場合は、高反発枕に変えてから寝返りが楽になり、夜中に目が覚める回数が減りました。もちろん万人に合うわけではありませんが、「枕難民」になっている方には一つの選択肢になるかもしれません。

あくまで私個人の体験ですが、症状を少しでも和らげるために取り入れてよかったと感じたものをご紹介します。

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 手術後しばらく激しい運動は控えていたのですが、そのころはまだ齢四十になったばかり。日常的に運動することが好きだった私は、身体を動かしたくてうずうずしていましたが首に負担はかけられません。

首ストレッチ

 そこで、理学療法士の方に運動したいがどうすればよいかと尋ねたところ、「首に柔らかい筋肉つけること」と言われ、その方法を教えていただきました。

  • 準備運動1・・肩をすぼめてストンと落とす。これを数回繰り返します。
  • 準備運動2・・首を縦・横にゆっくり傾け戻す。その後、首をゆっくり回す。大切なことは大きく回すのではなく、痛みの出ない範囲で小さく動かすよう指導を受けました。また、後ろに反らしすぎないことも大切です。
  • 前ストレッチ・・拳を握って(左右どちらでもよい)母指(親指)側を眼の前にして、おでこにつけます。頭を力強く前に出すと同時に、拳をおでこ側に力強く押し合います。8つ数えたら次の動作に移ります。
  • 横ストレッチ・・手のひら(左右どちらでもよい)を頭越しに反対側の側頭にあてます。首を横に傾けると同時に掌を反対側にひっぱって均衡を保ちます。8つ数えたら反対側を同じように行います。

この一連のストレッチを1セットとして1日に数回行います。

ネックカラーは倒れる前の杖

 この首ストレッチを3か月ほど続けたでしょうか、首の痛みや痺れが少なくなり、ウィーキング時で軽いジョギングをしても身体に大きな違和感がでなくなりました。
 その内、元のように運動が出来るようになりましたが、最初のころは不安だったので、首にネックカラーを巻いて万全を期しました。

 外で活動するということは、確率的に色々な不可抗力が多くなりますので、首に何もない状態で外に出るのが怖かった時期があります。そんなとき、ネックカラーは「倒れる前の杖」でした。固定しすぎず、それでいて安心感があるタイプを選びました。

 また、長時間の常用は筋力低下につながる場合もあるため、医師の指示の範囲で使用しました。

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 これに専用のソフトカバーを着けて、襟の高いシャツやセーターなど、首が隠れるような衣装を着ればそんなに目立ちません。ただし、夏場は隠すことは出来ませんし蒸れたりしますので、ガーゼタイプのカバーを付けていたこともありました。

 医学的にCSRが必ずOPLLへ進行するわけではありません。しかし私の場合、同じ頚椎にトラブルが続いたことは事実です。

 このサイトでも、あちこちで言っていることなんですが、とにかく「何か変だな?」と感じたら自己判断せずに専門医に見てもらってほしいのです。
 もしかしたら、自分が感じているほどのことではないかもしれませんし、そうでないかもしれません。しかし、その結果は、早ければ早いほど軽くすむことが多いのです。

医師は診てくれますが、受診するかどうかを決めるのは自分です。
あなたの身を守るのはあなた自身でしかないのです。