回復期での自力排泄リハビリテーション(OPLL-4-)

後縦靭帯骨化症
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 入院(受傷・発症)当初から私は自力排泄状態ではありませんでしたので、身体には「尿カテーテル」が装着されていました。
 入院中であれば、病院スタッフが畜尿バッグ内の尿を廃棄・洗浄し、且つ患者のカテーテル挿入部の清潔度を管理していただけるので問題ありませんが、後述する「自力排泄」に至らなかった場合、退院後は本人若しくはその家族等が病院で行っている処置と同等のことをしなければならず、これは患者にとって一つの分岐点と言えます。

© いらすとや

 私が「尿カテーテル」を使用していた期間は約2か月と長かったため、最終形としての自力排泄が出来る確率は高くないと言われていました。
 加えて、未だ不自由さに事欠かない腕や手指の麻痺で、果たして自力でカテーテルを挿入できるのかは大いに疑問の残るところだったのです。しかし、無駄に時を費やす訳にも行かず、排泄手段は次の「導尿」に移行します。


 「導尿」は、当初は3時間おきに看護師が処置してくださいます。尿道へのカテーテル挿入時の何とも言えない感触(違和感)は、今思い出しても気持ちの良いものではありませんでした。二度とあのような経験はしたくない、とは言っても当時は必要不可欠なことでしたし、処置する方も仕事とはいえ汚物を扱う仕事ですから、汚染・感染等に気を使わなくてはならず大変だったと思います。感謝しかありません。

 「導尿」が始まって1週間ほど経った頃、定時導入ではなく尿意を及ぼした時に行うことになりましたので、私から「導尿前に便座に座って自力排尿する意識を高めたい」と提案したところ快く了承していただきました。併せて病院側からも膀胱圧縮薬を処方してもらい、これで自力排尿するための環境が整いました。ただし、この方法のタイムリミットは1週間だそうです。1週間試してみて自力排尿が出来ない場合は、退院後も「導尿」による排尿を継続しなければならない、とのこと。これは、患者の将来にとって二つ目の分岐点と言えます。

 と考えていたのも束の間、翌日夕方には何と自力排尿ができていました。排尿後の残尿(エコー検査)は150ccとまだ多かったのですが、回数を重ねるごとにそれは徐々に減少していきました。ともあれ、その時の喜びは今も鮮明に記憶しています。何故ならその日は私の誕生日。大袈裟ですが、神から貰った誕生日プレゼント、と勝手に解釈しています。勿論、病院スタッフも共に喜んでくださいました。それだけ患者が自力排泄が出来るかどうかは、今後の行動範囲を決める程の大きな出来事なのです。


 ◇外部リンク:男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン」 日本泌尿器科学会(編)https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/27_lower-urinary_prostatic-hyperplasia.pdf